開店休業

がんばっていきまっしょい。

脚本「火を付ける」

 脚本を書いておりまして、公開してもいいかなと思えるものを投稿していきたいと思います。

よろしければご笑覧下さい。

 

【題材】マッチ

タイトル:「火を付ける

 

人物

木元貴文(35) 岩波会若頭
江頭翔(38) 榎木戸一家幹部
野田学(26) 岩波会組員
新居零(28) スナック零の店主

 

○廃屋・部屋中(夜)
   倒れた江頭翔(38)の前に木元貴文(35)と野田学(26)、木元は椅子に座っている。
   江頭は上半身裸で下は下着、足とそれから手を後ろで縛られている。
木元「本当に知らないっていうのか?」
江頭「だからそう言ってんだろうがよぉっ! てめぇには耳の穴がねぇのかよ、ああっ?!」
木元「零って女だよ、スナックで働いてる」
江頭「だから何の話をしてんのかってんだよ!」
木元「調べは付いてるんだよ、隠すなよ、言ってくれたらお前、俺も心変わりするかもしれないだろ」
江頭「知るかよ! 人攫っておいてお前間違えましたで済むと思ってんのか、ああっ?!」
木元「俺だってここまでやっちまったんだ。タダで済むとは思ってないよ」
   江頭、激しく身をよじって縄から抜けようとする。
   笑う木元。
木元「汗すごいぞ、恐いのか?」
江頭「う、うるせぇっ!」
木元「だからきちんと話してくれれば俺もさ、心打たれて寛大な気持ちでお前の事を許せるかもしれないだろ。なあ?」
   木元、江頭をまっすぐに見下ろす。
江頭「…………うっ」
江頭、喉が鳴り視線を落とす。
   汗が顎を伝い地面に滴る。
江頭「知らねぇ、知らねぇよ俺は……」
木元「強情だねぇお前も」
   木元、顎で野田に合図をする。
   野田、転がっているスーツの内ポケットからマッチ箱を取り出す。マッチ箱には『スナック零』の文字。
   目を見開く江頭。
木元「これな~んだ」
江頭「…………マッチ」
木元「そうマッチだ。お前のスーツに入ってたんだよ、ほ~らよく見ろよ、スナック零だってよスナック零。零って誰だ? 俺の女だよ」
江頭「…………」
   江頭、顔を伏せる。
木元「お前、最近店に出入りし始めたみたいだな。で、なんだ、あいつに惚れたのか? なんだよ、それならそうと一言言ってくれりゃあよかったんだよなあ。水臭いなあ、そうすりゃお前、俺だってこうはならなかったかもしれないだろ、なあ?」
江頭「…………」
   木元、江頭の顎を掴み顔を持ち上げる。
木元「もう一度だけ聞く、零を知ってるな?」
江頭「…………」
   視線を外す江頭。
   木元、フッと笑って手を離す。江頭は顔を地面に打ち付ける。全身から汗が噴き出し過呼吸気味に肩で息をする。
木元「知らないって言うならいいや。体に聞こう。体は正直だからね」
   江頭、ビクッとして顔を上げる。
   木元はマッチ箱を野田に放り投げまた椅子に座る。
江頭「な、何しようってんだてめぇっ!」
木元「ん? 気持ちいいこと」
   野田、江頭の下着を下げ肛門に思い切りマッチを突き刺す。
江頭「あうっ?!」
   笑う木元。
木元「あうっ?! じゃあないんだよあうっ?! じゃあ。あうってお前」
江頭「てめっ、やめっ、やめっ、やめろこらぁっ! 木元ぉっ!」
木元「うるせえなあ」
   木元、江頭に猿ぐつわを噛ませる。
   暴れて陸の魚のように跳ねる江頭。
木元「はははっ、なんだそりゃお前」
   野田、マッチを肛門に抜いては入れを繰り返す。
   江頭は激しく呻き、涎を垂らす。
木元「お前、処女か? 処女だよな、どんなもんだ? まさかお前経験あったなんて言われたらさすがに俺もヒくよ」
   野田、マッチを増やし抜き差しする。
   江頭、抜き差しされる度に腰を前後させる。眉間に皺を寄せ目を瞑り猿ぐつわから涎を垂らして必死に耐える。
木元「目覚めちゃうか? 目覚めちゃうか?」
江頭「う~っ! う~っ!」
   木元を睨み付ける江頭。
   笑う木元。
木元「よっしゃ、じゃ、燃やすか」
   野田に顎で合図をする木元。
   肛門に挿したマッチに火を付ける。
野田「っ?! ~~~~っ!」
   肛門周りの毛が燃え出す。 
   必死に身をよじらせる江頭。
木元「ケツが燃えてるよ。ハハハハハハッッ」
   必死に尻を振る江頭。涙を流している。
   野田に顎で合図をする木元。
   野田、バケツの水を江頭にかける。火は消える。
   猿ぐつわのまま激しく息をする江頭。
江頭「ひゅいいいいっ! ひゅいいいいっ!」
木元「マッチってさあ、凄いよなあ。これ一本で穴に挿したり火を付けたりできるんだよ。それに他にももっとできちゃうしさ」
   木元、自分のポケットからスナック零のマッチ箱を取り出し江頭の目の前にしゃがみこむ。
木元「例えばさ、ほら」
   マッチを数本重ねて江頭の上半身をくすぐる木元。
木元「ほらほら」
   江頭の乳首、脇、腹をくすぐる。  
木元「気持ちいいだろ? ん? ほらほら」
   虚ろに木元を見る江頭。
木元「気持ちよくなっちゃえよ、ほらほら」
   木元、江頭の股間をマッチで撫でる。
   江頭の腰がビクンと反応する。
   優しくさすっていると一物がパンツごしにビク、ビクと震える。江頭はきつく目を瞑り歯を食い縛り耐えている。
木元「ハハハッ! ホントに気持ちよくなってんじゃねえよバカが」
   木元、マッチに火を付ける。
木元「燃~えろよ燃えろ~よ~、マ~ッチよ 燃えろ~♪」
   火を江頭のヘソの下の毛に付ける。
江頭「ん~っ?! ん~っ?!」
木元「チンコ火で炙ったら焼きたらこに似てねえか? なあ?」
野田「うす、似てるっス」
木元「お前、食ってみるか?」
野田「うす、食ってみるっス」
   江頭、激しく首を振る。
   木元、毛が燃えるのを見つめている。
   バケツの水を江頭の腹にかける。
   肌が捲れて焼け爛れている江頭の腹。
木元「あ~らら、火傷しちゃった」
   猿ぐつわを取り外してやる木元。
   江頭、涎を垂らして激しく咳き込む。
江頭「て、てめぇ木元……殺す! ぶっ殺してやるっ!」
   木元、マッチを二つに折り尖った先端を江頭の右目の前に突き出す。
木元「見えるか? 鋭いよなあ。これがお前のその柔らか~い所に刺さったらどうなると思う? ゆで卵に穴開ける感じかな」
   棒の先端を目玉の直前まで迫らせる。
   江頭の頭は後ろに下がり、海老反りのような体勢になる。大きく唾を鳴らす。
木元「なあ、俺の女に手を出したな?」
江頭「…………し、知ら、ねぇ……」
木元「正直に言ったら許してやるから」
江頭「う、嘘つけ、無事に帰すわけが……」
木元「実を言うとさ、調べは付いてるって言ったけど、あれは嘘なんだ。俺もカッとなって先走っちまったから、確認したいわけ」
江頭「…………確認?」
木元「あいつがお前だって言ったのよ」
江頭「…………ブラフだろ」
木元「ああ、そうかもしれねえ。歯の二・三本も折れたら泣いてお前の名前を出したから、嘘なんじゃないかって不安なわけ」
江頭「……歯って、お前殴ったのか……?」
木元「な~に言っちゃってるの江頭ちゃん~。顔なんてもうボコボコよ、晴れ上がっちゃってまあ、あれは直らないね。でもまあ気にしないでいいから、会いたくてももう会えないからね、あいつには。もう誰もね」
江頭「……そ、それってお前…………」
木元「そりゃそうでしょ。女にメンツ潰されて俺がどうともしないと思うの?」
   江頭、目を見開いて。
江頭「こ、殺したのか! 殺したのかてめぇは! 零を、零を…………っ!」
   木元、笑ってマッチの折った先端を江頭の目に突き刺す。
   右目を押さえて悶絶する江頭。
木元「じゃ、後は任したわ」
   木元、野田にマッチを投げる。ポリタンクのオイルを江頭にかける野田。
江頭「てめぇっ! 木元! 零は、零はっ!」
   木元、構わずドアを開け廊下に出る。

 

○廃屋・廊下(夜)
   薄暗い廊下、扉を閉める木元と壁に背を預けて震えている新居零(28)。零は眼帯をしており青痣が目立つ。
   部屋の中から江頭の悲鳴が響き渡る。
   零を一瞥して歩き出す木元。
零「こんな事して、もう一人の問題じゃ……」
   木元、無視して歩く。

 

○廃屋・外(夜)
   車に乗り込む木元。エンジンをかけタバコに火を付けて咥える。
木元「わかって火を付けてんだよ」
   木元、小さく笑う。